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救世主たる自己愛
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名無しのゴリゴリ [ID:a1efd7] [2025/8/2 16:55:23]
神を愛する以上に
神を愛する自分を愛していた。
神はそれを見透かし、
私が気づくよう、そっと計らってくれた。
そうして気づいた――
私は私を愛しているのだと。

人々の無関心は静かな波、
気まぐれな愛は風のように吹き抜ける。
それは神の仕草を映し出し、
ささやかな救いの形を見せてくれる。

それでも私は見つめる、
憎悪の渦巻く深みを。
美しいと感じながら、
否定する声が胸に響く。
美徳と信じた受容の壁を、
圧倒的な憎悪が砕こうとする。

かつて、彼らを「不可逆」と切り捨てた。
だが、それは私の無知だった。
彼らの憎悪を、
気まぐれな愛に変えるために――
自由を取り戻すために――
私は背けた目を再び開かなければならない。

あるがままに流れる時間の中で、
私の心には一つの灯がある。
救世主たる自己愛――
それを否定してはならない。